次の曲

●さきの週末、ブラームスのピアノ小品集より作品119-1を演奏した。やくらい文化センターのスタインウエイのピアノ。いいピアノだ。くじらみたいなステージ用のグランドピアノの調べを堪能した。ひいている最中、ぶるぶるふるえがきて、いい音楽をきかせる演奏者としてはまったくの失格であったが、ピアノ教室の発表会に飛び入り?参加し、好きな音楽にひたる音楽愛好家としてやるべきことは全てやった。

●この曲を知っている人からみれば、あっ、間違えた、とか、ドキドキハラハラものの演奏でも、知らない人からみてば、なんだかいい雰囲気じゃんという感じ。大きなピアノに大人の男はよくマッチする。うまいんだか下手なんだかわからない。という感想をきいた。

●だいたい、なんでブラームスのピアノ小品なんて地味な曲を選択したのか。やってみたかったからだ。ひけばひくほど、よくできた曲だなあと感心する。一人部屋でひいていると涙があふれて、顔中ぐしゃぐしゃになっているときがある。ピアノは両手が鍵盤にとられるから演奏中、涙をふくことができない。だらだらと涙を流しているところを人にみられてくはない。

●そういやバッハのマニフィカトの練習のときも、泣かないようにしていようと気をとられ、最後のグローリアを間違ってしまった。本番は自分を捨てて可能な限り歌うマシーンに徹しよう。後半の女声合唱は若いお母さんが赤ちゃんをだいて眠っているようだ。神の子を授かった喜びと、そのあまりにも偉大な使命ゆえにうけなければならなかったその受難を予感してのマニフィカト。ストーリーは受胎告知の喜びにはじまる。マリア様の歌。その赤ちゃんであるイエス様。神の子が人の子になり、受難し復活する。30分程度の感動的なストラクチャー。それはいいが、ピアノ。次、何をひこうか?

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定禅寺どおりのクラシック喫茶

●昨夜、仙台で飲んだ。肴町パームで白ワインをあけながら、マスターと話しているときに、定禅寺どおりのモスバーガーの地下にクラシックのDVDかけている喫茶がある。ビールとつまみで1,000円しないよね。という話題になったので、ワイン一本とスコッチウイスキー・バーボンの水割りを飲んでへろへろになって、いってみた。

●確かに、ある。壁には絵画が飾ってある。イタリアビールとクッキーを注文。スピーカーからはブラームスの第1シンフォニーが轟音をたてていた。しかし、一楽章だけである。バーバーの弦楽のためのアダージョがかかった。喫茶店のマスターになんで一楽章だけなのかたずねるとお客さんのリクエストに応えているとの事。確かに店の棚にはいろんなクラシックCDがずらりとある。

●眺めていたら、他のお客さんがマスターに、じゃあ、次はクライバーのベルリンフィルのベートーベンの7番にしましょう、ウイーンフィルのが有名だけど、ベルリンフィルのはあんまりないんだよね。といっている。最近、月9ドラマ「のだめカンタービレ」でSオケがやっていた曲だ。しかし、私の知らないベートーベンっぽい曲が流れてきた。短調である。ふざけるな、と怒ることも考えたが、はじめてきた店で酔っ払いが音楽聴いて怒るのもばからしいから、黙ってきいていた。しかし、音はクライバーっぽかった。これも1楽章だけだ。

●次にすさまじいブラームスの4番シンフォニーがでてきた。ライブ録音みたいだ。1楽章だ。酔っ払いにぶるぶるくる。そのうち、他のお客さんたち帰ってしまった。ブラームス2楽章。客はおれだけ。はっと時計をみる。午後10時をすぎた。あれ、ひょっとして閉店?

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